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昭和文学で旅する北京
天安門
1949年10月1日、毛沢東は天安門の楼閣から中華人民共和国の成立を高らかに宣言し、広場には拍手と歓声がうずまいた。天安門は今にいたるも中国の象徴である。
天安門は紫禁城の外城壁南端に位置する正門。その原型は1417(明の永楽15)年に建てられた承天門だが明末に焼失し、1651(清の順治8)年に現在の規模に増築され、その折に名前も天安門と変わっている。紅墻と呼ばれる高さ約12mの赤い城壁の上には2層の楼閣がそびえ立ち、明や清の時代にはここから皇帝の即位などの重大事の詔書が発せられた。楼閣は建国以来長らく非公開であったが、1988年から有料で一般公開され、誰でも楼上からの絶景を楽しむことができる。
天安門の前には人造の川が流れ、そこに白玉石の橋が架かっている。これが外金水橋で、中央の橋は皇帝専用、その両側が皇族用、その外側が身分に応じた官吏用と分けられていた。橋のたもとにある彫刻柱は「華表」と呼ばれるシンボル柱で明の永楽年間に制作されたもの。
(『地球の歩き方D03北京2016〜2017年版』ダイヤモンド社、2016年、131頁を参考。)
天安門の過去と現在
1942
1967
1979
2023
今昔対比写真
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