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昭和文学で旅する北京
明の十三陵
北京中心部から北西に約50km、昌平区の天寿山南麓にある明代皇帝の陵墓群。中国に現存する皇帝陵墓群としては最大規模で、古代エジプトの王墓群になぞらえて中国の「王家の谷」とも呼ばれている。
明十三陵の名は、明朝16皇帝のうち、13人の皇帝の陵墓があることがら。1409(明の永楽7)年の着工より1644年の明朝滅亡まで、その造営期間は延べ200年余りにわたり、広さは陵区(陵墓エリア)だけでも約40km2に及ぶ。2003年には世界文化遺産にも登録されている。
現在、観光客に公開されているのは道(参道)である神道と、長陵、定陵、昭陵の3陵墓。敷地内には、出土した遺品を展示する博物館などもある。
300年近くにわたって中国を支配した明朝の、巨大権力の象徴としてのみ捉えられがちな明十三陵。緑茂る陵内で、地下深くに眠る皇帝たちに思いをはせるとき、栄枯盛衰の歴史が見えてくるのではないだろうか。
(『地球の歩き方D03北京2016〜2017年版』ダイヤモンド社、2016年、177頁を参考。)
明の十三陵の過去と現在
1934
1935
1979
2023
今昔対比写真
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